脂漏性湿疹のお話

脂漏性湿疹とはどのようなものなのでしょうか。 

 赤ちゃんは、生後数週間目頃から皮脂の分泌がさかんになります。そのため、前頭部、まゆ毛の部分、耳のまわりなどに黄白色のベタベタした皮脂がつきやすく、セッケンで洗わずにいるとだんだん厚くなってきます。この状態を脂漏性湿疹といいます。脂漏性湿疹はあまりかゆみもなく皮脂の分泌の減る6ヶ月頃には自然によくなりますが、あまりにも脂漏が厚くつくと髪の毛がぬけたり、湿疹がひどくなったり、化膿菌の感染をおこすことがあります。

 

どうすればとれるのでしょうか。

(1)脂肪成分ですからお湯だけでは落ちません。せっけんで洗いましょう。まゆ毛、 耳のまわりも忘れずに。毎日ふやかして少しずつ落とすと、たいていはそれだけ できれいになります。せっけんは、あとで充分洗い流せばどれでもかまいません。

(2)なかなか落ちない厚い脂漏は、お化粧をまずクリームでおとすように、ベビーオ イル、乳液などでふきとってから、せっけんで洗います。それでもとれなければ、 ワセリンを厚く塗って、数時間おいてからせっけんで洗ってください。

(3)皮膚の赤み、ザラザラが強い時は、湿疹の軟膏が出ます。脂漏を洗い落とした後 1日2回塗って下さい。赤みがとれて、ツルツルしてきたら軟膏はやめましょう。

(4)感染を起こしていると、分泌物が増えてきます。このような時は抗生物質軟膏で 治療します。化膿しているところに1日3〜4回つけて下さい。分泌物がなくなれ ばやめて下さい。脂漏性湿疹は2週間位でよくなります。でも皮脂は毎日出ます。 毎日続けて洗ってあげましょう。

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